体験記 アート展示会(万華鏡・偏光板アート)

チケット購入まで

 我が家の娘は、只今4歳。いたずら盛りで、「本物」と「仕事場」が大好きです。スマホのオモチャはすぐに飽きても、親のスマホは、取り上げるまでいじり倒します。そして私や妻の「仕事場」は、娘にとっては「本物」の宝庫で、現在、最も楽しい遊び場となっています。そんな娘ですから、前々から、娘を工場見学へ連れて行ったら喜ぶだろうなと思っていました。

 ちょうど「メーカーズチケット」に、一風変わった「アート展示会」というチケットがあるのを見つけました。内容は「万華鏡」や「偏光板アート」の展示ですから、4歳の娘でも全く問題なさそうです。そんなワケで、私と娘のチケット2枚を購入して、出かけてきました。

この体験ができるチケット

 アート展示会(偏光板アート)
 アート展示会(万華鏡)

今回の購入額 2,000円×2枚

竹ノ塚駅から目的地まで

 東武伊勢崎線竹ノ塚駅の西口へ出てから目的地までは、GoogleMapの示す最短ルートでは、徒歩7分ほどでした。

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 今回の目的地は、都道461号(尾竹橋通り)沿いにあります。この最短ルートだと曲がる回数がちょっと多いので、都道461号へ早く出た方が、分かりやすいかもしれません。

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 都道461号に出たら、北へ向かって歩いて行くと、進行方向右側に「癒やしのアートと、脳活性の万華鏡」と書かれた黒い看板が見えてきます。これが今日の目的地です。看板のある建物の背後へ回って、階段で2階へ上ります。

いきなり「世界一の万華鏡」がお出迎え

 ドアを開けると、代表の島崎さんが迎えてくださいました。今日訪れたこの場所は島崎さんの仕事場でもあり、作品の展示場でもあるそうです。そしてドアの前には、なんと世界最大の万華鏡が!!

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 娘は島崎さんへの挨拶も忘れ、大興奮で万華鏡に飛びつきました。すいません、躾が悪くて…。

 万華鏡と言えば、片目で覗き込むイメージがありますが、何しろ、世界最大の万華鏡だけあって、接眼部が大人の顔よりもデカい!!

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 全然変わってくれない娘を万華鏡から引きはがし、私も世界最大の万華鏡を覗き込んでみました。

 視界一杯に鮮やかな光が飛び込んできて、刻一刻と模様や色が変化していきます。そのド迫力と美しさに、大人の私でも深いため息が漏れます。

 万華鏡は他にもたくさんあり、娘の方は「次はあれ!!」と、いくつもの万華鏡をグルグルと回って大騒ぎをしていました。

 一方、私は娘とは異なる心境になっていました。いろんな万華鏡を覗き込むよりも、今、目の前に広がっている光の世界を、ひたすら眺めていたくなったのです。娘に「変わって!!」とせがまれるたびに、手で「シッシ!」とやりたくなる心境でした(笑)。

 島崎さんによれば、左右対称な作品を見ると、人は落ち着くそうです。万華鏡は三枚の鏡を使って、一つの対象物を何倍にも見せるシロモノ。万華鏡が作り出す映像は、どの部分を切り取っても左右対称だから、人は落ち着くのだと。

 島崎さんは、万華鏡を覗いたときの脳の動きを、大学と共同研究したそうです。その結果、万華鏡を覗くと、癒やし効果や、脳を活性化させる効果があることを科学的に実証できたとのこと。

 一言で言えば「万華鏡は脳にいい!!」と言うことが実証されたそうです。

 なるほど、だから表の看板に「癒やしのアートと、脳活性の万華鏡」と書かれていたんですね。

 なお、ここにある万華鏡は、いずれも両目で覗くタイプです。島崎さんによれば、子供や年配者の中にはウィンクが苦手という人も結構いるからだとか。例えウィンクが苦手でなくとも、片目をぎゅっとつぶったままでは、万華鏡を長くは眺められません。

 万華鏡そのモノが持つ癒やし効果に、島崎さんならではの創意工夫が加わったからこそ、私は「ずっと覗いていたい心境」になったような気がしました。

新鮮な感動を生み出す「偏光板アート」

 万華鏡に続いて、偏光板アートを見せていただきました。偏光板アートとは、光と偏光板を組み合わせ、驚きや感動を生み出すアート作品のことです。言葉で説明するのが難しいので、見せていただいた作品を、アニメーションGIFにしてみました。

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 工房の中に、光るプラスチック板が置かれていました。そのプラスチック板の上には、透明なテープが無造作に貼り付けてあります。見た目は不格好なのですが、手に偏光板を持って、偏光板越しにプラスチック板を見ると、世界が激変!!

 単なるプラスチック板と透明テープが、鮮やかな色を放った瞬間に、私も娘も「おお~」。偏光板を動かすたびに色が変わって、再び「おお~」。偏光板を目から離すと、元のプラスチック板と透明テープに戻って、三度「おお~」。

 単なるプラスチック板と透明テープですら、これだけ「おお~」が生まれるのです。島崎さんが丹精込めて作り上げた、偏光板アートを見せていただいたら、「おお~」の次元が全く違いました。

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 ほどよい強さの光の中で、刻一刻と作品の色が移り変わっていきます。太陽が東から昇って西に沈む様子や、日本の豊かな四季を暗喩しているかのようで、これまたいくら眺めても飽きません。どの瞬間のどの部分を見ても、「美しい」以外の言葉が出てこないのです。万華鏡とはまた異なる、新鮮な感動でした。

見えない世界が見える、偏光板アート!!

 島崎さんが、模型を使って偏光板アートの原理を話してくれました。模型には、3本の懐中電灯のようなものが据え付けられていて、それぞれ光の三原色である、赤、緑、青の光を放ちます。三本の懐中電灯の光を一点に集めると、白くて透明な光になります。

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 我々は普段、この白くて透明な光を目にしています。一方、偏光板には目に見えないほど狭いスリットがあり、光がそのスリットを通ると、光に含まれる赤・緑・青の量が変わります。その結果、裸眼では透明にしか見えない場所に、様々な色や模様が現われてくるのです。

 理屈では分かっていても、実際に偏光板アートを見ると、大抵の人は深く感動します。島崎さんによれば、偏光板アートを見たときの感動は、「普段見えなかったものが見える」ことにもあるそうです。

 確かに、偏光板アートが垣間見せてくれる美しい色を、私達は普段は気付かずに生きてきたのですから、なんとももったいない話です。このギャップが、美しい偏光板アートに、さらなる深みを感じさせてくれるのかもしれません。

3Dあり、錯覚あり、子供も大興奮!!

 偏光板には、偏光板自身の持つ美しさがありますが、島崎さんは万華鏡同様に、独特の創意工夫を付け加えて、作品にまで昇華させています。それがいちいち娘のツボにはまるので、見ていて痛快でした。

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 これは3D映画と同じ原理の作品。偏光板越しに作品を見ると、絵や字が浮き上がってきます。娘が目の前に飛んでいる鳥を捕まえて、「ゲット~!!」と、大絶叫してました(笑)。

 こちらは、錯覚を利用した作品。上からピンポン球を落とすと、途中にある「黒い床」みたいな所を、ピンポン球が突っ切るように見えます。この「黒い床」が、偏光板の生み出す架空世界です。小難しい理屈は分からずとも、娘は大喜び。それを見て、してやったりの島崎さん。

 娘は、自分の手で偏光板をくるくる回すと、それに連れて作品の色が変わるという仕組みが、特にお気に入りでした。

 偏光板アートを見せていただいている間、娘がともかくずっと笑っていたのが印象的でした。

非売品の素敵な万華鏡をお土産にいただきました!!

 最後にお土産として、非売品の素敵な携帯万華鏡をいただきました。これをスマートフォンのカメラに付けると、カメラを向けたもの全てが、万華鏡の世界になって楽しめます。

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 今回購入したチケットが「万華鏡」でしたのでお土産は携帯万華鏡ですが、購入チケットが「偏光アート」の場合は、下記のような「偏光板アート作品(おもしろシャーレ)」がお土産になります。こちらももちろん非売品で、説明を聞いていたらこちらも欲しくなっちゃいました(笑)。

今回の感想

 今回のアート展示会は、1時間の予定だったのですが、ともかく一瞬で1時間が過ぎた感じです。それでいて、思い出すことはとてもたくさんあるという、濃密な時間でもありました。

 島崎さんは、「感動とは心が動くこと」だと、何度も言っておられました。心が動けば、脳が活性化され、良質な結果がもたらされます。「心が動くこと」こそ、「脳にいい」ワケです。ここには、「心が激しく動くモノ」が無数にありました。私も娘も、心が激しく動いた分、脳も激しく活性化されたのは間違いありません。とても上質な時間を過ごせたことに、深く感謝しております。

 そして島崎さんは、「心が動くこと」を、日常生活へどのように取り入れていけばいいのか、最大のヒントも授けてくださいました。それは「創意工夫し続けること」。

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 これは、ペーパーナプキンを蝶の形に切ったモノです。これを高いところから落とすと、本物の蝶のようにヒラヒラ舞うので、娘はまたまた激しく心が動いていました。単なるペーパーナプキンですら、島崎さんの手にかかると、「心が動く」ツールになってしまうのです。

 まずは、今回のお土産の万華鏡を使って、「心が動く瞬間」を、娘とともにたくさん作り出してみようと強く思った次第です。

 それから、この体験記を書いていて、万華鏡や偏光板アートのように、「心が動くこと」をWebで伝えるのは、絶望的に難しいと言うことも実感しました。光と偏光板が生み出すあの輝きは、どんなに気合いを入れて撮影しても、伝えきれるものではありません。やはり現物を見なければ、「心が動くこと」もあり得ません。

 島崎さん、本当にありがとうございました。一回ではとても見切れませんでしたので、今度は「偏光板アート」のチケットを購入して、またお伺いさせていただきます。

(R&D部 濱野)